精神分析研究

叶えられなかった願望は、夢の中で叶える、フロイトの夢理論

投稿日:2017年8月15日 更新日:

フロイトによれば、夜中に見る夢は、願望充足の役割があります。
つまり、昼間に叶えられなかった、願望を夢の中で叶えるのです。

例えば、嫌いな上司に、イヤミを言われ、ムカついてぶん殴りたかったが、ぶん殴ってしまうと、会社を辞める羽目になってしまうので、そこはグッと我慢して堪えた。

というような体験があると、その日の夜にみる夢は願望を充足させるために、上司をぶん殴る夢を見る。
と思うかもしれませんが、そう単純ではありません。

もし、夢の中で、実際の上司が出てきて、あなたが、ぶん殴るとしましょう、たしかに願望は満たされますが、それと同時に、この夢の内容はかなりショッキングな内容になります。
夢の内容が刺激的すぎると、ビックリして眠りから起きてしまうかもしれません。

夢の目的は、眠りから覚醒させない為のものでもあるので、起きてしまったら本末転倒です。
その為、夢は本来の内容を、歪曲して元の意味がわからないようにしてきます。

登場する人物も、実際の上司ではなく別の人に入れ替わっていたり、ぶん殴るという行為も、サッカーボールを蹴るという行為に変わっているかもしれません。
こうなってくると、夢の内容は、見知らぬ誰かとサッカーをしていた、という内容になり、元々の上司をぶん殴るという願望は、形がまったく変わってしまうことになります。

だから夢の内容とは、荒唐無稽で意味がわからないんです。
意味がわからないからこそ、眠りを妨げられることがないんです。
でも、内容が変更され、意味がわからなくても、元々の内容は、上司をぶん殴るという内容だったので、少しは願望が充足されるというわけです。

たしかに夢は願望充足の役割があるのですが、100%願望を充足しれくれるわけではなさそうです、割合は正確にはわかりませんが、たぶんちょっとだけです。
夢を見ることで、ちょっとだけ願望が満たされるんです。

もし、100%願望を充足させたいなら、会社に行って実際に上司をぶん殴るしかないでしょう!
でも悲しいかな、それができないから、意味のわからない夢をみて、なんとか耐えているんですね。

次の日に会社に出社して、上司の顔を見て、ぶん殴りたい気持ちが収まっていたら、夢の願望充足の役割は果たしたことになるでしょう。

 

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