精神分析研究

不安を無くすには、自我を強くすること。

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自我が弱いと不安になる

自我は心の司令塔的な役割を行なっています。
心のエネルギー源であるエスから放出されるパワーを制御して、常に厳格な命令を下してくる超自我との折り合いをつけなければならい、立場にあるのが自我です。

そんな自我が弱いと、心の中はエスからエネルギーが氾濫し、それを抑え込もうと超自我が禁止命令を出しまくる。
こうなってくると心の中は混乱状態になり、なにがどうなっているのかわからなくなり、自分が何をすればいいのかも、何者なのかもよくわからなくなる、何かをやろうとしても、超自我の禁止で身動きもとれなくなる。

自我が弱いと、自分で自分の得体がよくわからなくなり、それが不安を招きます。

だから自我を強くする必要があります。

自我が強くなれば、エスからのエネルギーを適度にコントロールし、超自我からの命令にも適度に折り合いをつけられるようになる、こうして心の混乱状態を沈めて、ほどよく調和させることができる。
そうすれば不安も少なくなってきます。

では、自我を強くするにはどうすればいいのか?

その前に自我が弱くなる原因を考えてみましょう。

親から命令ばかりきていると自我が弱くなる

赤ちゃんや小さい子供はまだ自我が未熟で、エスが前面に出ているような状態です。エスがうごめくまま自由になんでもやるし、いろんなことをやりたがる、相手の事などおかまいなし。

遊びたい時に遊んで、機嫌が悪くなれば所構わず泣いたり叫んだりし、ティッシュをぐちゃぐちゃにしてみたり、親は疲れているのに構って欲しいとまとわりついてくるなど、やりたい放題。
エスのエネルギーがそのまま行動として現れているようなもので制御不能です。

この時期に親が、子供のやることを、厳しく禁止していくと、それがそのまま超自我として子供の心の中に形成され、親の命令なくしては何もできない子供になっていきます。
これがいわゆる、「いい子」です。
「いい子」は親の指示通りに行動するし、自らも親にとって都合がいい行動をとり褒めてもらおうとします。
そこに自分らしさは一つもありません。

「いい子」は自分が本来やりたかったことは全て禁止されており、エスのエネルギーも放出できずに、マグマのように溜まりこんでいます。
これがいずれ爆発して、親に復讐をすることになります。
もしくはエネルギーを全く出せなくななって、引きこもりになってしまうでしょう。

承認を得ることで、少しづつ自我が強くなる

親の役目は、子供のやることを承認していくことです。
全てを承認していくことで、「自分はこれをやっていいんだ」「自分はこれをやるのが楽しいんだ」「自分はこいういう人間なんだ」と自分を作り上げていくことができます。
これが自我の元になります。

強い自我を作るには、他者からの承認が必要です。
自分1人ではなかなか強くなれません。
自分のやった行いを、承認してくれる人がいて初めて、自分はこれで良かったんだと思うことできます。それを繰り返していくことで自我が少しずつ強化されてきて、エスも超自我もコントロールでき、不安が減少していき、自分に自信が持てるようになるでしょう。

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